きっかけを思い出そう

介護業界に限らず、志望動機は就職活動を行う上で必ず突き当たる壁と言っても良いかも知れません。就職したいという気持ちが強いあまり、紋切り型のアピールをしてしまう人も多いようです。ここで大切なのは自分自身の気持ちを正直に伝えることではないでしょうか。

たとえば、世の中には数えきれないほど多くの仕事があるのに、なぜあなたは介護業界で働きたいのでしょうか。なぜだろうかと自問自答すれば、志望動機もおのずと見えてきます。
子供の頃に病気になってお医者さんと看護師さんに助けられたから自分も人を助けたいと思った、幼い頃に祖父母が亡くなったから高齢の方のお世話をしたいなど、必ず何らかのきっかけがあるはずです。その気持ちを、他人にも理解してもらえる言葉で表現しましょう。

次に大切なのは意気込みです。一生懸命がんばりますという言葉は、雇う側から見れば当たり前ですから、あなたがどのような手段で職場に貢献できるかを表現してください。常に笑顔を絶やさない、他人の細かい表情の変化に気付きやすいなど、どのような些細なことでも良いので、あなたの長所をアピールしましょう。
介護業界では長期間働くことができる人の就職が望まれているのが現状ですから、入居者とも同僚とも良好な関係を築けることが必須条件です。人と人との距離が非常に近い仕事ですから、体力や手先の器用さ以上に心が重要となります。自分は思いやりの心を持っており、それを仕事に活かせるということを志望動機でアピールするのが大切です。